October 31, 2008

10月最後

早朝3度。今朝、初めて霜が降りました。

いよいよ10月も終わり。
今朝は今期最低気温でした。


(知らずに作ってしまったカボチャ おいしくない)


October 27, 2008

旧現中村家

早朝8℃。久々の一ケタ台。夜は小雨。

美麻の「信州麻サミット」会場の近くに「旧中村家住宅」と言う国の重要文化財があります。ついでに見学。
10年ほど前に大改修され、かつての姿に復元された、間口14軒の、由緒のある大農家のお屋敷です。
スッキリとし、風格のある茅葺き屋根の母屋の中は見事なまでにかつての姿をとりもどしており、その昔の生活が偲ばれます。
興味深いのは間取りなどがソノマノの舎と似ていること。全てに対してスケールダウンしていますが。
にじり口のような玄関をはいると大きな土間があり、その隣が馬屋になっています。囲炉裏のある居間があり、中座敷、奥座敷と続きます。
基本的な間取りは一緒です。もっともこの辺りの家の多くはこのような間取りが多かったのかも知れません。

中座敷には縁側のような入口があり、これを「式台」と言うそうです。
何でもかつて、お侍がこの家に寄ることなどがあった祭、位の高いお侍用の出入口としてあったそうです。んー、ここで、この造りに見覚えがあることに気がつきました。ソノマノの斜向かいにおおきなお屋敷があります(今は誰も住んでいません)。大きさこそこれよりやや小さな13軒ですが、その造りがよく似ているのです。土間があって、馬屋があって・・・・式台があって・・・・そっくりです。そうえいば、このお屋敷にもかつて松代のお殿様が泊まったことがあると聞いたことがあります。築年数も200年位と聞きました。
こんな近くに重要文化財にこそなってはいませんがそれに値するかもしれない建物があったとは。鬼無里の奥深さを再認識。そういえばこのお宅も中村家(このあたりには中村さんは多い)。ちなみに、鬼無里で一番大きなお屋敷は、西京という地区にあるお屋敷で間口15軒(!)のものだそうです。ここも当然お殿様が泊まったそうです。(最近誰ぞに売却されたとか)

ソノマノの舎に始めて訪れた際、案内してくれた不動産屋さんがここの中村家へ車を入れました。物件をここと勘違いし、予め聞いていた情報とのギャップにたじろいで不動産屋さんに確認したことが・・・。その後はじめて見たソノマノの舎の印象は「物置」(?)でした。そんなエピソードも。

「旧中村家」にいると、昔は、これでよく暮らしていけたものだと感心します。何ん〜といっても冬。
暖房といっても囲炉裏くらい。板の間にゴザ敷いて、隙間だらけの板戸と障子。炊事は土間で、便所・風呂は外。
昔の人はこれで大丈夫だったのだから、冬に向けた改装が間に合いそうもないソノマノの舎。いけます。
妙な自信がでてきました。



(旧中村家 縁側のようなところが式台)


(現中村家)


川崎市の「日本民家園」に、このような古い民家が沢山移築してあります。興味の有る向きはどうぞ。(ところどころで囲炉裏も楽しめます)

日本民家園


信州麻サミット

早朝11℃。曇り。

昨日、美麻の「信州麻サミット」へ行きました。
麻剥ぎ・麻掻きや、機織りなどのワークショップや麻関係者の講演、対談、麻製品の展示即売など、麻についての総合イベントです。
先週の麻剥ぎで出来た麻幹の束を会場に届け、各地で行われている色々な麻についての取り組みや、麻で出来たもの、利用した製品などを知ることが出来、麻三昧の一日でした。
中でも、鬼無里での畳糸作りの取り組みのきっかけになった、昨年復元された柔道畳の現物を見る事が出来、またこの畳を作った畳職人の上田さんとも話しが出来たのは有意義でした。

麻製品を扱うお店でなぜか目立った「ふんどし」。滔々と説明を受け非常に興味のある(まさ)でした。
11月16日にはいよいよ以前掻いた麻が糸になってゆきます。


(柔道畳の表面)


信州麻まつり

October 23, 2008

とりあえず火入れ

早朝14℃。暖かい朝。雨。

昨日、とうとう、試作1号窯に火入れしました。
今日からしばらく雨ということで、まだ屋根のかかっていない窯なので、今日しかないということで。

まずは口に蓋を作らなくてはなりません。複雑な石の形状にピッタリ合う蓋。それも燃えるようではだめです。普通は鉄製の蓋(扉)を付けますが、そこはソノマノ流試作窯。とりあえず今ある材料でパパッと。
口の下半分はブロックでほぼピッタリなのでそのまま。上半分は複雑な形状を段ボールに写しそれを型紙に、ソノマノに豊富にある鉄資源である、使い古しのガリバリウム鋼板(古い屋根のトタン板)をその形状に2枚切り、小屋で使った天井用の桐の板(火に強い)をベースに、小屋の断熱材として使ったグラスウールをそれぞれの間にはさみ込み、持ち手を付けてよしとしました。案の定ピッタリとははまりませんでしたが、今日のところはこれにてOK。

窯の無事を祈って、麻幹に付いた火を釜に入れました。
火が勢いよく燃えてもとりあえず窯は大丈夫。ちょっと安心。
しばらくすると、ん・・・乾いて縮まりヒビの入った窯の表面がらわずかに煙が。よく見ると湯気のようでも。
でもこれは織り込み済み。実はまだ窯にはまだ2回ほどベトを塗り込む予定です。

2時間ほど薪を焚いてからいよいよ捏ね物投入。
そこで、火をつけるところまでは考えていましたが、パン焼き作業のことは考えておらず、燠を掻きだす道具やパンを出し入れする道具を用意するの忘れてました。とりあえずその辺にあるもので、無理やり。
まずはピザ。手際の悪さも相まってどうもパリッとはいきません。
今度はパン。・・・やはり今一つ二つ。
問題は熱と密閉度と想定。
熱については、窯の外側の石が触れないほど熱くなっていたので、熱が逃げてしまいます。ベト塗りともう一重断熱対策を講じなくては。密閉度については何といっても蓋。
この課題を克服すれば何とかなりそう。とりあえず石窯も蓋も火に耐えてくれました。まずはそれがなによりなにより。

 
(燃〜えろよ燃えろ〜よ♪)

 
(活火山の模型のよう? 今にも大噴火!?)(蓋をつけると)


October 22, 2008

こんな年は

早朝10℃。久々の2ケタ。
昨日は日中18℃。よく晴れて気持ちの良い一日。

いつの間にか柿の木がこんなにきれいになってました。
毎日見てるとその変化にあまり気が付かないものですね。
いかにも食べ頃ですが、渋柿です。
昨年も、もう少し熟れてから・・・もう少し・・今度来るとき・・・なんてうちに今度はどうだと思って来ると、柿はひとつもありません。甘くなったところで鳥に食べられてしまったようです。
ことしこそ残らず取ってやる。
今年は少なめのようです。

 
(柿の木はパン小屋の目の前)(お隣のモミジ)


今年はまだ霜は降りてません。寒さも足踏み状態です。
今年は全般的に穏やかで比較的温暖だったようです。おまけに台風もなく。おかげで、農作物には良く、豊作でした。
こんな年の雪は、しこたま降りそうだというのが地元の方の意見です。どんな冬になりますか。