October 23, 2008

とりあえず火入れ

早朝14℃。暖かい朝。雨。

昨日、とうとう、試作1号窯に火入れしました。
今日からしばらく雨ということで、まだ屋根のかかっていない窯なので、今日しかないということで。

まずは口に蓋を作らなくてはなりません。複雑な石の形状にピッタリ合う蓋。それも燃えるようではだめです。普通は鉄製の蓋(扉)を付けますが、そこはソノマノ流試作窯。とりあえず今ある材料でパパッと。
口の下半分はブロックでほぼピッタリなのでそのまま。上半分は複雑な形状を段ボールに写しそれを型紙に、ソノマノに豊富にある鉄資源である、使い古しのガリバリウム鋼板(古い屋根のトタン板)をその形状に2枚切り、小屋で使った天井用の桐の板(火に強い)をベースに、小屋の断熱材として使ったグラスウールをそれぞれの間にはさみ込み、持ち手を付けてよしとしました。案の定ピッタリとははまりませんでしたが、今日のところはこれにてOK。

窯の無事を祈って、麻幹に付いた火を釜に入れました。
火が勢いよく燃えてもとりあえず窯は大丈夫。ちょっと安心。
しばらくすると、ん・・・乾いて縮まりヒビの入った窯の表面がらわずかに煙が。よく見ると湯気のようでも。
でもこれは織り込み済み。実はまだ窯にはまだ2回ほどベトを塗り込む予定です。

2時間ほど薪を焚いてからいよいよ捏ね物投入。
そこで、火をつけるところまでは考えていましたが、パン焼き作業のことは考えておらず、燠を掻きだす道具やパンを出し入れする道具を用意するの忘れてました。とりあえずその辺にあるもので、無理やり。
まずはピザ。手際の悪さも相まってどうもパリッとはいきません。
今度はパン。・・・やはり今一つ二つ。
問題は熱と密閉度と想定。
熱については、窯の外側の石が触れないほど熱くなっていたので、熱が逃げてしまいます。ベト塗りともう一重断熱対策を講じなくては。密閉度については何といっても蓋。
この課題を克服すれば何とかなりそう。とりあえず石窯も蓋も火に耐えてくれました。まずはそれがなによりなにより。

 
(燃〜えろよ燃えろ〜よ♪)

 
(活火山の模型のよう? 今にも大噴火!?)(蓋をつけると)


October 04, 2008

あとすこし

早朝13℃。 昨日日中は23℃。快晴。

しばらく作業が中断していた。石窯1号の製作作業を再開。
とにかくベト(粘土)を石の間に詰めて行く作業です。隙間をなくし、保温性を高めます。
以前採取しておいたベトを良くこね、石などを取り除き塗りつけていきますが、以外に大変な作業。強靱な(まさ)の爪をボロボロにしてくれます。どうしてもヒビが入りますがこれには目をつぶりましょう。
一通り出来た後、もう一度厚めに塗り込みます。今度は、保温性と強度を更に高めるため、ベトにワラを混ぜてみました。ワラはソノマノにあった古い畳をバラして使いました。
どうでしょう、石窯といえばちょっと洋風なイメージがありますが、塗壁風の和風石窯になるのでしょうか。
煙突にはダンパー(フタ)を取り付け、石窯本体には耐火モルタルで固定してあります。
これで、いよいよ、ベトが乾き石窯のフタを作ればとりあえず火を入れられます。
どうなることでしょう。


(ベトが乾いていないので、こんな模様に見えますが)


※10/1の記事に、新聞記事ヘのリンクを追記しました。