October 27, 2008
信州麻サミット
早朝11℃。曇り。昨日、美麻の「信州麻サミット」へ行きました。
麻剥ぎ・麻掻きや、機織りなどのワークショップや麻関係者の講演、対談、麻製品の展示即売など、麻についての総合イベントです。
先週の麻剥ぎで出来た麻幹の束を会場に届け、各地で行われている色々な麻についての取り組みや、麻で出来たもの、利用した製品などを知ることが出来、麻三昧の一日でした。
中でも、鬼無里での畳糸作りの取り組みのきっかけになった、昨年復元された柔道畳の現物を見る事が出来、またこの畳を作った畳職人の上田さんとも話しが出来たのは有意義でした。
麻製品を扱うお店でなぜか目立った「ふんどし」。滔々と説明を受け非常に興味のある(まさ)でした。
11月16日にはいよいよ以前掻いた麻が糸になってゆきます。
(柔道畳の表面)
信州麻まつり
06:03:30 |
sonomano |
comments(0) |
DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
October 20, 2008
おはぎやおかき その2
早朝7℃。週末は澄み渡る秋(冬)晴れ。土日の両日、麻のイベントがありお手伝いしてきました。
今回も前回と同様、「おはぎ(麻剥ぎ)」「おかき(麻掻き)」の工程を、一般の人向けに開催しました。
新潟、福島、大阪など各地からわざわざ鬼無里ヘ来ていただき、思う存分体験していただきました。
昨年も参加した方もおり、最初はぎこちなくても終わる頃には手際よく上手に出来ていました。
中にはその腕前に「おぉ〜。嫁に欲しいな〜。」とまで言われる方も。かつて、麻の「おかき」が上手な娘は嫁のもらい手に引っぱりだこだったそうな。
みなさんご苦労様でした。
土日で紅葉の観光シーズンということもあり、おやきどころの「いろは堂」さんの敷地を借りてのイベントということもあり、通り掛かりの方が沢山声をかけてくれました。
だいたいの方が「何をやっているのですか?」のたぐいの質問ですが、中には「懐かしい。」とおっしゃる長野の年配の方もいらっしゃいました。麻幹(おがら)の束を見て「これは何かに使えるの?」という質問も多かったです。驚いたのは長野の方が麻煮の工程で「あく(灰のこと)」を入れて煮るのですが、「この灰はどうやって手に入れるのですか?」と言われ・・・。薪を燃やせば普通に出てくる灰です。田舎では労せず手に入るそのようなものも、東京をはじめ都市部ではそうよなぁ と思い返しました。
(麻幹のモニュメント?)
(おかき娘たちのおかき風景)
(おふね[麻船]といいます 鬼無里では使いませんでした
道具一式は近くの美麻村[現大町市]からの借り物)
来週は美麻の「麻サミット2009」に行ってきます。
前回のおかきやおはぎ(10/1の記事)
信州麻まつり&信州麻サミット(来週 美麻でソノマノもちょっとお手伝い)
つづく・・・ [more...]
06:30:21 |
sonomano |
comments(0) |
DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
October 01, 2008
おはぎやおかきや(4日追記)
今週月曜と火曜で麻についてのちょっとしたイベントが、かつての良質な麻の産地であるここ鬼無里おいて行われました。ソノマノとしても、鬼無里の伝統産業であった「大麻」については非常に興味があり、お手伝いという形で参加しました。
これは「畳糸の技術伝統教室」と銘打ち、鬼無里小学校の高学年生に、かつての鬼無里の基幹産業であった、大麻から作る畳糸の製作の一切を体験してもらおうとするもの。
月曜日に大きな桶で「麻煮」という工程を、火曜日に「おはぎ(麻剥ぎ)」や「おかき(麻掻き)」という工程を体験しました。
もちろん、ソノマノとしても初体験です。
(原材料の大麻の茎 栃木県産
残念ながら鬼無里はおろか、長野県では栽培出来ていません)
(麻煮 縦に長いヒノキ風呂?で煮ます)
(灰を入れてぐつぐつと 2、3時間くらいかかります)
(皮をつるっと剥ぐ「おはぎ」後、「おかき」の工程に入ります)
(小学生達も真剣に見入っています)
(おかき包丁 刃は鋭くありません)(剥いだあとの「おがら(麻幹)」)
鬼無里でのこの様な麻の生産や加工は40年途絶えていたそうです。それを「信州麻プロジェクト協議会」の発足と共に昨年から鬼無里において、その課程を復元し、復活をめざし伝承しようと試みています。
鬼無里の大麻はほとんどが畳糸に、この地において、栽培から加工までされ出荷されていました。麻を製品にまで加工して出荷していた地はあまりないうえ、技術を覚えている伝承者が多い(年配者のほとんどは経験あり)のも珍しいそうです。
その上、鬼無里の麻は上質だったらしく、今回調達された栃木県鹿沼市のそれに、昨年につづき不満が多かったようです。(種類や作る目的が違うということもあると思いますが)
ただ、かつての麻の仕事を行うのは伝承者にとって非常に楽しい事のようで、皆いきいきとしていました。
ソノマノも、鬼無里に移住が決まってから大麻について興味を持ち色々調べて来ました。タイミング良くこの様な経験が出来たのは非常に有意義なことでした。
今後も畳糸までの課程は来年1月まで続きます。その後は横浜の畳職人によって「柔道畳」に加工されます。
このあたりの情報はこちらに記載されています。興味の有る方はご覧下さい。もちろん参加も出来ますよ〜。
信州麻まつり&信州麻サミット
信濃毎日新聞記事
19:21:12 |
sonomano |
comments(0) |
DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks