October 01, 2008

おはぎやおかきや(4日追記)

今週月曜と火曜で麻についてのちょっとしたイベントが、かつての良質な麻の産地であるここ鬼無里おいて行われました。
ソノマノとしても、鬼無里の伝統産業であった「大麻」については非常に興味があり、お手伝いという形で参加しました。

これは「畳糸の技術伝統教室」と銘打ち、鬼無里小学校の高学年生に、かつての鬼無里の基幹産業であった、大麻から作る畳糸の製作の一切を体験してもらおうとするもの。
月曜日に大きな桶で「麻煮」という工程を、火曜日に「おはぎ(麻剥ぎ)」や「おかき(麻掻き)」という工程を体験しました。
もちろん、ソノマノとしても初体験です。


 
(原材料の大麻の茎 栃木県産
残念ながら鬼無里はおろか、長野県では栽培出来ていません)
(麻煮 縦に長いヒノキ風呂?で煮ます)


(灰を入れてぐつぐつと 2、3時間くらいかかります)


(皮をつるっと剥ぐ「おはぎ」後、「おかき」の工程に入ります) 


(小学生達も真剣に見入っています)

 
(おかき包丁 刃は鋭くありません)(剥いだあとの「おがら(麻幹)」)


鬼無里でのこの様な麻の生産や加工は40年途絶えていたそうです。それを「信州麻プロジェクト協議会」の発足と共に昨年から鬼無里において、その課程を復元し、復活をめざし伝承しようと試みています。
鬼無里の大麻はほとんどが畳糸に、この地において、栽培から加工までされ出荷されていました。麻を製品にまで加工して出荷していた地はあまりないうえ、技術を覚えている伝承者が多い(年配者のほとんどは経験あり)のも珍しいそうです。
その上、鬼無里の麻は上質だったらしく、今回調達された栃木県鹿沼市のそれに、昨年につづき不満が多かったようです。(種類や作る目的が違うということもあると思いますが)
ただ、かつての麻の仕事を行うのは伝承者にとって非常に楽しい事のようで、皆いきいきとしていました。
ソノマノも、鬼無里に移住が決まってから大麻について興味を持ち色々調べて来ました。タイミング良くこの様な経験が出来たのは非常に有意義なことでした。
今後も畳糸までの課程は来年1月まで続きます。その後は横浜の畳職人によって「柔道畳」に加工されます。

このあたりの情報はこちらに記載されています。興味の有る方はご覧下さい。もちろん参加も出来ますよ〜。
信州麻まつり&信州麻サミット
信濃毎日新聞記事