October 14, 2009

先人の石釜

今、ソノマノの石釜は試作窯製作後、調整途中で止まっています。
以前(移住前から)から聞いていたのですが、鬼無里でかつてフルーツケーキ(?)を焼いて売っていた方がいた、それは評判でバックオーダーを抱えてやっていたと。しかし、数年前に亡くなってしまったとも。
いろいろな方々と話をしていると、偶然その方とも縁のある方もいて、その方の使っていた石釜を見せていただけることになりました。
場所は、ソノマノとは谷を挟んで反対側、ソノマノの田んぼにほど近いところにありました。
いま、そのオーナーはその方の親類になっているようですが、管理人(?)というより世話人の(わ)さんに案内していただきました。


(大きさはソノマノの試作窯とほぼ同じくらい)


(実はこの窯煙突がありません
これでもありか〜)


どうやら、その方は、この窯が出来上る前に無くなってしまったとのことで、実際は使っていないそうです。
基本的な作りはソノマノの窯の作りと大差なさそうです。
構造上の大きな違いは2段窯というのと煙突が亡いことぐらいでしょうか。
2段窯といっても排煙がスムースに出来ないので、下段に火を入れて釜を暖めた後薪(火〉をとり出して余熱で焼くと言う工程は同じらしい。
材料もほぼ同じですが、石が、川で洗われてなくカクカクしているのと、まわりに塗りつけられたベトが滑らかで、ヒビが少ないことがちょっと違います。
聞くと個のベトの塗り方は(わ)さんを紹介してくれた(く)さんとも知り合いの方らしく、今度教えていただきたく紹介していただけることになりました。
実は試作窯で一番の思案どころはこのベトの作り方だったのです。
これは助かります。
ついでといってはなんだけと、(わ)さんは石臼ではないのだど、粉ひき機を持っていて、何でも粉に挽いてくれるとのこと。
ただし、フスマと分離してくれないので自分でフルイを使ってそれをやらなくてはならないとのこと。それくらい、なんともありません。大量に挽く粉は助かります。


((わ)さんは建具屋
こんな便利なフルイを見せてくれました
コレ作ろ)