October 08, 2009

台風騒動

この地に移住し始めての台風。台風18号。
いま、台風は長野南部から山梨辺りだと思いますが、鬼無里も暴風圏にはいっているはずが、全くといってもいいほど風はありません。
ただ、雨は昨晩から降り続き、多い時で1時間に10ミリ程度。午前9時で累計72ミリの雨が降っています。
まぁ、今のところ幸いなことに、拍子抜け、といったところ。
山間地での台風が経験がないだけに気をもんだところではありましたが、風の吹かない鬼無里ではほんとうにこんなもんなんですね。
じつは、脱穀の強行もこれがあってこそだったのですが、それ以外にも雨戸の製作(たいしたものではありません)古い雨戸の補強や、吹き飛びそうなものの固定・補強、排水路の整備などに精を出してきました。
今、外で小鳥が鳴いています。今長野地域では大雨,洪水,暴風警報がでています。お日様こそでていませんが、台風などどこ吹く風。

昨日何人かに台風について話をしました。非常に心配している人もいましたが、ほとんどの人がさほどのことと思っていない様子。
過去には、被害も出てはいるそうで、土蔵の屋根が吹き飛んだというようなこともあったそうです。この地域の土蔵は実はのっかっているだけでなんの固定もされていません。最初見た時は仮設?と思ったほどでした。なぜこの様な構造になったのかはよく分かりませんが、昔からこれで済んでいたのです。土蔵の屋根が飛ぶといってのほんの僅かなこと。

(まさ)と同年代の地元出身の消防団員との話で、この地では昔から風についての対策はあまいというより皆無だとのこと。その本人自体、2月の関東のからっ風に、すっごい風だと驚いたことがあると言っておりました。
雨戸の無いガラス戸(古い木製)なんて当たり前。これでいいのかと移住当時心配していました。が、なんとなくいいような気がしてきました。
鬼無里で風が吹かない伝説(勝手に思っている)はやはりその通りだった(?)。


(今回の台風18号の軌跡 10時現在)


(心配された類似コースをたどった
1990年の台風19号の軌跡
多くの被害を出した 結構似てる
この時の鬼無里での被害は不明)


(過去50年に鬼無里近辺を通過した台風
この中には先の台風19号も含まれています)


追記:夕方
その後、台風が過ぎ去った後?急に風が吹き出しました。
それほど強風ではないのですが、ここではかなりの風です。
子供達は「落ち葉の雨が降ってきた」と大喜びでカッパを着て外で遊んでいました。
これは地形が関係しているのでしょうか、台風が向かってくる時は南風が吹きますが、ソノマノのすぐ南側は虫倉山がそびえています。その後東寄りに風向きが変わっても荒倉山があります。よって風がほとんど吹かなかったのではないでしょうか。
北側、西側にはわりと開けていますので、その風向きになって初めて吹き出したと思います。
そういえば、冬の吹雪の時などは結構風が吹きますからね。

信州を台風は横切りました。ところが、リンゴの落下の被害はありましたが、それ以外は然程ではなかったらしいです。
テレビの解説によりますと、北アルプスにはばまれ、進路が予想より南側に変わったことと、高い山々に囲まれた地形が上昇気流を拡散し集中豪雨や強風を抑えたのではとのことでした。
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