November 15, 2009

たぁくらたぁ!

最近何かとお世話になっている(く)さんのお宅へご馳走に呼ばれました。
ちょっと前に壊れた薪ストーブを交換するのに手伝って欲しいと呼ばれたお礼ということで。
薪ストーブ、今回(く)さん宅に導入された薪ストーブはソノマノが検討していたメーカーのもので、実力を確認の目的もあり、興味津々に伺ったのでした。
で、薪ストーブについてはまたいつか。とにかく結果は!!!でした。

(く)さん夫妻にはいつも伺う度に色々なことをおそわってくるのですが、今回はたまたまおいてあった雑誌に目がとまり、ちょいと覗いてみるとなかなか面白い!この雑誌のタイトルが「たぁくらたぁ」。
何とも覚えにくい名前ですが、中身はするどい!タイトル脇のキャッチが「信州発・泥つきマガジン」というのだからただものではありません。右にも左にも寄らない視線にぶれが無い!。A5版60ページほどの中身は読み始めれば止まりません。信州に腰を据えながらも視線はグローバル。
信州のみでの販売ですが(信州だけで読むのはもったいない)今まで存在を知りませんでした。それもそのはず、一般の本屋には売ってません。フリーペーパーのごとく息の合うお店にちょこっと置いてあるだけのようです。残念ながら鬼無里のお店にはおいてありませんが。
フリーペーパーではありませんからお金は払います。定価400円。その代わり素晴しいのが広告の無いこと。広告が無いとスポンサーや関連企業や団体などとの利害関係がなく好きなことが自由に記事に出来ます。こんな骨のある雑誌は、かの「噂の真相」以外知りません(規模は違いますが)。
信州の裏事情を知るには最適な雑誌といえるでしょう。

Web版たぁくらたぁ
http://o-emu.net/tarkuratar/


(年4回発行 直販あり)


ちなみに、「たぁくらたぁ」とはアホとかおバカさんを意味する信州の方言。だそうな。今のところ誰からも言われたこと無いけど。

November 08, 2009

贅沢って

「日本の食料自給率41%」。
農村にいてこの数値はピンと来ない。
まわりの多くの家庭で日々生鮮品を購入しているところはあまりないと思う。野菜、米など多くがまわりで生産されており、ほぼ自給出来ているのだと思う。肉や卵、牛乳などは買っていると思うが、直接外国産の産物を購入する機会はあまりないと思う。菓子など加工品や家畜の飼料などに含まれるものは避けようが無いが、農家で普通に生活すれば感覚的には倍くらいの数値になるのではないでしょうか(何の根拠もありません)。
多分多くの農村でも同じようなところでしょうから、その数値を引き下げる大部分は都会生活によるものでしょう。事実、都会で安い食品を選んで買えばその多くが外国産になるでしょう。もちろん国内産を選んで買えば不可能ではないと思いますが、結構大変です。加工品や外食は控えなければなりません。
しかし、「国内産を選んで食べる」という意識を強く持った人は都会に住む人に多いと思います。
こういう意識を持つ人たちがもっともっと増えればおのずと自給率も上がると思いますが。なかなか上がりませんね。

ところで、この数値はカロリーをベースに算出しているらしい。そして、分母に来る数字が現在の摂取量というから確かにヘン???現在の贅沢で飽食な食生活がベースになっているんです。
2,3年前、排棄食品をゼロにすれば自給率は軽く50%を上回る、と聞いたことがありますが、分母を下記の記事のようにギリギリまで下げ、需要と供給のバランスが限りなく均衡がとれているのでであれば更なる自給率向上が可能ということになる。かつて、仕事で閉店後のデパートの地下食品売場にて、人気のパン屋さんの売れ残りが(その時は?)大量に大きなサンタ袋のようなビニール袋に入れられて排棄されるのを見たときはちょっとショックでしたが、そのような光景が日々日本中で行われていれば、その量は大変なものになるでしょう。
もうひとつ、田舎に来て気がついたことですが、農産物には流通にのるものと選別で落とされ流通されないものがあります。結構その量が多いのです。有名なのが曲がったキュウリ。このように食べるに全く問題ない農産物を流通できれば更なるアップも出来るのではないでしょうか。
曲がったキュウリ、小さなジャガイモ、ちょっと傷のついたトリンゴでもちょいと安く流通すれば結構売れると思うのだけどどうだろう。その分安さで勝負の外国産が減るはずです。

・・・そんなことより何より、ここで書こうと思っていたことは、記事のタイトルにもある贅沢ということについて。つまり、贅沢ってなんだってことでした。
多くの人にとって贅沢とは高額で必要以上な消費をすることだと思う。しかし、ソノマノの生活は全くその逆。高価なものや必要以上なものは所有しない。第一経済的に無理。けれど、食については実に「贅沢」。
採れたての野菜は当たり前。普通に流通しない野沢菜(漬物でない)や青いトマト、自生キノコ、春になれば
ふんだんな山菜類。旬で新鮮で、その地で手に入る食材をその場で食べる。その昔は当たり前で質素だったことがいつの間にか「贅沢」なことになってしまった。薪をを使った薪ストーブや囲炉裏で暖をとる(ソノマノではまだ出来ないけど)、そんなことも「贅沢」になってきた。
本来の意味と違う「贅沢」。こういう意味での「贅沢」、違う言葉はないのかな。


(ハウスをたたむ際、はねだされたミニトマト
青トマトはピクルスにしたり、なかなかいけます 
こんな美味しいものをこんなに沢山いただきました
こんな「贅沢」って!?)


記事・・・ [more...]