February 09, 2009

春間近

早朝-8℃。昨夜は月が明るかった。

昨日も良く晴れ気持ちの良い日曜日でした。
気温はさほど高くはなかったのですが、風がこの地にきて最も強い風でした。
粉雪でない重い雪が地吹雪になるほど。
しかし、陽射しが強く風の止んでいるときなど完全に春です。
季節が1ヶ月ほど進んでいるようです。
一昨日、早くも雪の解けた土肌から蕗の薹をみつけました。

同様にこの時期の風物詩(?)春に近づくにつれ人々を悩ます『花粉症』。暖かい地方ではすでに杉花粉が飛んでいるようですね。
裏の杉を切った際よく分かりました。
すごいです。とてつもない量です。たわわについています。
杉は風媒花。風に花粉を運んでもらい、雌しべに到達、受粉するタイプ。
虫や鳥に頼らないため花自体は非常に質素。余計な飾りはなくその代わり、受粉をより確実にするため、数打ちゃ当たる方式に、やたら花粉を振りまきます。それがニュース映像でおなじみのあれです。
たった一房にこれだけついた花が一斉に咲いたらそりゃそうなりますよ。
杉は日本固有の植物だそうで、本来「椙」と書くのが正しいらしい。
そして、いわゆる欧米の「シダー」はマツ科で全く違うものらしい。
てことは、杉の花粉症は日本固有の症状って事でしょうか。

指物など家具類などではあまり使われない材なので以外に馴染が無かったが、パン小屋などでは多用した。
日本で最も身近な材だけにいずれ始める木工では何とか使ってみたいと思っています。
少しでも杉の需要を高めないと、今のままだと安すぎて間伐もままなら無い状況。
放置された杉林は危機的な状況になりつつあります。
長野県では「森林税」というのがあり、これの税収を間伐など人工林の手入れの費用に充てられるようになって、間伐の量も増えたような気がします。
間伐しても材はそこにほったらかし。もったいないので今後これを集めて薪にしようと思っています。
花粉をつけない杉も出来たが、植え替える機会がなければどうにもなりません。
ちなみにスギの語源は「直木」(スグキ)だそうです。とにかくまっすぐ伸びて悪気(木)は無いんだけどね。


(見たくなかった人ゴメンナサイ
 枝の先っぽはみんなこれ)