March 06, 2009

インフルエンザ2

早朝2℃。みぞれ。のち雪。

この度のインフルエンザ渦で忙しいのは「村」の診療所。
鬼無里には医者は支所(役場)に入っているこの診療所しかありません。
よって連日大にぎわいの様子。
ここの診療所の(し)先生は昨年赴任してきた方。
かつては市街の鬼無里からも多く行く大型病院に勤めていらした先生です。
なかなか評判はいいようで。
赴任早々こんなエピソードを聞きました。
診療所の職員がおやつにいわゆる大手メーカーの菓子パンを食べようと先生に差し出したところ、
ーこの様なものは食べない、もっと硬くてしっかりしたパンを売っているところはここにはないのー
といわれたそうな。 (ここですよ〜)
こういうことをおっしゃるお医者さんですから、芯のしっかりした方とお見受けしておりました。

この度子供が受診した際、インフルエンザの診断後、薬を嫌がる子に対し、

ーイヤだったら飲まないのもいいよ。ー

と言ってくれました。
いままでは、ことインフルエンザや風邪程度は寝て治すを基本に、解熱剤のたぐいは貰っても使わないのがほとんどでした。
学校などではこの時期病欠の場合医師の診断を受けインフルエンザかどうか見極めた後、そうであった場合、治癒証明が無ければ登校出来ないため、やむなく受診したところもあって、治療を期待しない受診なので薬などはいらないのです。
無駄な薬を出さないことを理解してくれる医者に、ここに来て初めて会いました。
東京ではどんな場合でも受診すれば必ず何らかの薬は処方されました。本来インフルエンザに特効薬は無いはず(あ、今はあるか)で、可能な限り新薬に頼らない自然治癒を心掛けるソノマノとしても心強い先生でした。

昨日はぽかぽかの春の陽気。
あちこちに春の芽が出ていましたよ。




(セリ、ワサビ、フキノトウなど水辺の雪の割れ目から)