July 07, 2009

パン屋開業! 保健所エレジー(手洗編)

鬼無里ヘ移住の目的のひとつ、パン屋の開業・・・
完全な状態ではありませんが、とりあえずOpen!



衛生面での許認可の機関である「保健所」、に・・・かなり振り回されました。
そもそも、パン屋を開業の前提条件として、
●完全占有スペースが必要
というところから現在のパン小屋製作が始まり
●様々な(十分な)水道設備が必要
ということで、市営水道の引き込みから水道工事一式行いました。
苦節一年余。
全ては保健所の意向(指導)ではじまったものでした。

事前に図面を提出し不備を確認。あそこ(小屋入口)に手洗。ここ(おトイレ・・・当たり前か)にも手洗。そこにはハンドソープを設置し、使い棄て(・・・)ペーパータオルホルダーを下部引出しで設置しなければならないと。
釈然としないのは手洗器の「TOTOのL5」をやたらすすめること。まるでこれじゃないと認められないかのよう。
調べるとこれは壁取り付けの、一番ベーシックな、廉価な、白い陶器製。なんの面白みもありません。しかも驚くべきは、今年2月には廃盤(!)となっといること。
どうして保健所はこれにこだわり続けるのか、廃盤になっても中古を探し環境のためにリサイクルせい、ということか。まさか、廃盤を知らないって事はないでしょうね。
思うに、役所としてある特定のメーカーの特定の機種を指定するのはおかしいのではないでしょうか。それしかないのであればいざ知らず、必要な機能さえ明示すれば済むことでは。
申請のための書類を見返してみると、このところの記述に「TOTO、L5」とは一言も出てきません。口頭で言われるだけのようです。
何とも釈然としません。「TOTO、L5」で検索すると、同じ様な経験を弘前でされてる方がいました。これって長野だけでなく全国的なことなのでしょうか。


(これがいわく付きのL5)


上から押し付けられるのが何といっても気に入らない性分なので、一抹の不安を抱えつつ、十分な大きさと洗いやすさを備えれば良し。ということで直径30センチ位のステンレス受けを手配し、手持ちの古材(木)で作ることにしました。
小屋にはケヤキの外にほったらかしになっていた古材。トイレには、使われなくなってバラバラになっていた大きな樽の底板を使いました。しっかりペーパーをかけワックスで仕上げました。

 
(小屋の手洗とトイレの手洗
ペーパータオルホルダーは
市販のものは無粋なので自作)


で、結局、この件についてはほぼ問題なく、審査は通りました。確信はありませんでしたが、L5の一言もなく・・・。
なにはともあれ審査に通ったのでこれでよし。

パン部門のオープンは7月7日。
といっても特別何をするでもなくオープン。
7日も七夕で切りがいいからということで。
ま、ジュョンに。