January 06, 2010

幸福度(2)

天気予報やニュースでは大雪が報じられていますが、ここ雪国鬼無里ではさほどの雪ではありません。
朝、マイナス5℃。

高度経済成長を成し遂げ経済大国になった日本ですが、その間「幸福度」はどうなったんでしょうか。
上がったのか下がったのか。
チベット仏教を規範として東洋思想的にそれに行き着いたのがブータンだとすると、現代的にバランスよくそれをまとめたのがデンマークではないだろうか。
税金はベラボーに高いが福祉や教育には厚い。税金の使い道の透明度が高くそれが納得出来、適度な仕事があって余暇も充分あればそれが幸せにつながるのだろう。
数日前テレビで見たのは、デンマークではないがオランダの若い夫婦がワークシェアリングで仕事を減らし、余暇を充実させて家族とふれあう時間が増えこれが幸せだという内容だった。
ワークシェアリングは会社の都合というより自分から選択した風だった。ちなみに週休3日、夫婦で月収60万である。ワークシェアリングでなければそれの1.5倍だそうだ。
これが、ヨーロッパの一般的な小さな子供のいる一般家庭なのかどうかは分らないが、日本は経済大国になっても何か釈然としないものがある。
バブル崩壊後、経済至上主義も崩壊かと思い気やまた別のところでいつの間にか成長し、崩壊する、の繰り返し。お金が基準となるとその価値ばかりにいつの間にか無心になる。

人が増えクラッシュ&ビルドの都会を離れ、人の減る田舎にいると山はいつも変わらずにそこにあり、水は絶えず流れている。土を見て、木を見て、家を見て暮らしていると、季節は変わろうとも何も変わらないことが何と心地よいことか。何か基準が違うのです。
これ以上のものは基本的に何もいらないと思う。
でも、木工工房や石窯、薪ストーブは早く欲しいな。