November 12, 2008

こたつあったか

早朝1℃。星空がきれい。

このところ、布(生地縫製)の仕事が忙しくそれにほとんどかかりっきりでした。
それでも合間を見て作っていたのが「こたつ」。
東京の生活では「椅子・テーブル」の生活であったり、「出られなくなるから」という理由で敬遠していたこたつですが、こちら鬼無里ではこんな効率的な暖房器具を使わない手はなく、先月から残されていた電気こたつを使っていました。電気こたつは便利ですが電気を使った暖房はどうしても割高になります。で、田舎ではよく使われる「豆炭」。これを熱源にこたつを作ることに。
豆炭は火持ちも良く安価なので昔から良く使われています。(まさ)も子供の頃湯たんぽのように「あんか」として使っていたのを覚えています。原料は石炭。・・・出来れば木炭を使いたいところですが経済的に断念。いずれ、地元の風間さんの炭を使いたいと思いつつ。
構造は簡単。一般的な電気こたつと同様で、それの電気ヒーター部分が無いものを作るだけ。どうせ作るのだから使い勝手の良い形にということで、長方形のものにすることに。
まずは、ありものの材料(古材)探し。やぐら部分は東京で使っていた足場板ベンチをバラした古いSPF材を使用することに。あとは天板。やぐらと違いこたつの顔になる部分です。時間がとれないのであまり丁寧には作ってられません。そしてお金もかけたくありません。で・・・・ありました。以前棟梁がどこぞの土蔵を壊した際に持ってきてくれた土蔵二階部分の床板。床板を天板にするには・・・少々抵抗が無かったわけではありませんが、贅沢言ってられません。使えそうな3枚の板を選びました。
本来は隙間もなくそれを1枚に矧(は)ぎあわせ、木口(年輪の見える側)に反り止めの端嵌め(はしばめ)で組むのですがここはすべて省略。簡単にダボと当木などで済ませました。
問題は仕上げ。床板だっただけに風合いは良くてもお世辞にもキレイとは言えません。そこで小屋の内壁板を仕上げたディスクグラインダーで表面を一削り。それでもまだちょっと。では塗装で何とかということにして、ウレタンニスなどは使いたくないので身近にある天然塗料・・・・柿渋+墨汁で対応決定。
柿渋に墨汁を混ぜたものを塗った後、半渇きのところで一度拭き取りました。すると表面の木目がうまい具合に浮き出てきました。その後更に柿渋のみ二度ほど塗り良しということで。古い材なのでよく見るとオガ引き(手引きノコ)の跡がいい感じ。
柿渋は手軽に塗れて風合いも良しですが、水気に弱いのが難点。でも長時間ぬれた状態でなければさほど気にすることもなく使えると思います。・・・が。

 
(あったかこたつ 手前は作ってもらったお手製羊毛フェルトのルームシューズ これもあったか)(天板 古い家にハマリ過ぎ?)



(中には火鉢を入れて 24時間あったか)