January 20, 2010

寒くないぞ!


今日20日から大寒。暦の上でも真冬です。
ところが皮肉にも昨日からあまり寒くありません。まあ、これで済むとは思いませんが。

このところ、嬉しい動きがありました。
鬼無里というところはいわゆる山村で(市にはなっていますが)多くの山村と同様いわゆる過疎化に悩んでいます。
都会にいて山間地の過疎化といわれても対岸の火事ですが、ひとたび、このような地に住んでみるとこれがまた切実な問題として我が身にのしかかってきます。
当然この地に腰を据えた以上この問題を何とかしなければと思うようになるのは当然なことで・・・。
約2年間ここに住み、外から来たものの目で状況を見ていると、どうやら、いろいろ入り組んだ問題があるように思えてきました。
しかし、このまま放置すれば更なる人口減少を招きそれがどういう状況に至るか・・・と思えば、何とかしなきゃ・・・と思うのは当然で・・・しかしどうすれば?・・・。
この手の問題に、個人で出来ることには限界があります。できれば、思いを同じくする仲間がいればとは常々思っておりました。そして、少しづつではありますが、事あるごとに自分達の思いを漏らしていました。
で、年をあけて、このころ、俄然その手の問題に危機感を持つ村の人々が動き出したということで、私たちにも声がかかり対応に取り組もうということになりました。
新年早々こんな嬉しいことはありません。会合にも出席し、色々な立場の方々と話す機会が出来、ますます面白くなってきました。
心配事をかかえながら流されて生きるより、自分達の思いがかなった気持ちの良い上流生活(気持ちの上で、もちろん川のという意味でも)を日々楽しみたい。
そんな鬼無里になっていくよう決意も新たに頑張らねば。


(プチ雪形 太った鳩の様?
石垣にこびりついていました)


January 06, 2010

幸福度(2)

天気予報やニュースでは大雪が報じられていますが、ここ雪国鬼無里ではさほどの雪ではありません。
朝、マイナス5℃。

高度経済成長を成し遂げ経済大国になった日本ですが、その間「幸福度」はどうなったんでしょうか。
上がったのか下がったのか。
チベット仏教を規範として東洋思想的にそれに行き着いたのがブータンだとすると、現代的にバランスよくそれをまとめたのがデンマークではないだろうか。
税金はベラボーに高いが福祉や教育には厚い。税金の使い道の透明度が高くそれが納得出来、適度な仕事があって余暇も充分あればそれが幸せにつながるのだろう。
数日前テレビで見たのは、デンマークではないがオランダの若い夫婦がワークシェアリングで仕事を減らし、余暇を充実させて家族とふれあう時間が増えこれが幸せだという内容だった。
ワークシェアリングは会社の都合というより自分から選択した風だった。ちなみに週休3日、夫婦で月収60万である。ワークシェアリングでなければそれの1.5倍だそうだ。
これが、ヨーロッパの一般的な小さな子供のいる一般家庭なのかどうかは分らないが、日本は経済大国になっても何か釈然としないものがある。
バブル崩壊後、経済至上主義も崩壊かと思い気やまた別のところでいつの間にか成長し、崩壊する、の繰り返し。お金が基準となるとその価値ばかりにいつの間にか無心になる。

人が増えクラッシュ&ビルドの都会を離れ、人の減る田舎にいると山はいつも変わらずにそこにあり、水は絶えず流れている。土を見て、木を見て、家を見て暮らしていると、季節は変わろうとも何も変わらないことが何と心地よいことか。何か基準が違うのです。
これ以上のものは基本的に何もいらないと思う。
でも、木工工房や石窯、薪ストーブは早く欲しいな。



January 04, 2010

幸福度(1)

昨年大晦日、愛知でナニゲに中日新聞を見ているとたまたまこんな単語を見つけた。「幸福度」。
これが、どのような記事にあったかというと、「政府の経済成長戦略の基本方針」が決まったという記事。
相変わらずの経済至上主義のたわごとと思い読んでみると、当然のごとく出てくるGDPだの、ン〜%だだのという文章の中にこれがあった。チョット異色だ。
「幸福度」という言葉は数年前ブータンに関する記事で初めて目にした。
ブータンのある村で電気を初めて引くことになったのだが、村民がこれを拒んだという内容だったと思う。
電気が引かれて困ることも無いだろうと思うのだが、村民いわく、「我々は今これだけ幸せなのだからこれ以上何もいらない」、ということだったと思う。
そのとき、ブータンという国が経済的発展よりも国民の幸福的発展に重きを置く政策をとり、その幸福の指標として「幸福度」を用いているのを知った。この政策を打ち出したのは30年以上前の国王で、当時21歳というから驚きです。
幸福度をはかる9つの要素があるそうで、

・基本的な生活
・文化の多様性
・感情の豊かさ
・健康
・教育
・時間の使い方
・自然環境
・コミュニティの活力
・良い統治

だそうです。どれももっともなものばかり。
これを数値化するのかどうか分りませんが、とにかく「あなたは幸福ですか?」と聞くと国民の90%以上が「幸せ」とこたえるのだそうです。

2006年にイギリスの機関が世界各国の「幸福度」を調べた。その結果1位はデンマーク。それ以降のランキングは良く分らないが、日本は約150カ国中90位だった。この幸福度とブータンのそれが同じ観点で調べているとはおそらく思えないが、すくなくとも、日本は幸福後進国であるのは間違いなさそうです。
とはいえ、このような言葉を政府の誰が言いだしたのか定かではないが、一国の総理大臣が言い出したとすれば価値があるとおもう。
数値化に無心になるのではなく、国民の感じる幸福度を上げてもらいたい。



「政府の経済成長戦略の基本方針」に関する記事は各社配信していますが、「幸福度」に関する部分を載せていたのは中日新聞(東京新聞)だけ。なぜ他紙は報じない?

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January 01, 2010

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。

昨晩は恒例の近所のお宮さんに初詣。
寒風吹きすさぶ中、片道一キロ程度ですが結構堪えました。
気温は氷も張らない程度ですが、この強い風は容赦なく体温を奪います。
新年早々この天気は2010年の行方を占うものなのか。だとしたらチョット・・・。でも、このあたりの、いかにも冬らしい天気なんだけどね。
そんな中でも、子供達はへこたれることなく夜中のこの行事を楽しんでました。
やっぱり子供は風の子。大人とは違います。
お宮では温かいソバや御神酒などの振る舞いで体を暖め、それで気を良くして、別のお宮まで、足を延ばしてしまいました。

元旦は朝から相変わらず強い風。
鬼無里の雪の具合も気になっていましたので、時々気象庁のアメダスの情報をチェックしていました。
鬼無里のアメダスポイントは降水量のみ。
よって、積雪深を知ることは出来ません。
しかし、偶然にも(?)お隣白馬のアメダスポイントのデータとほぼ一緒なのは経験で分かっていたので、そこのデータをチェックしていました。
こういう時には本当に助かりました。
白馬の方がひと山西側なので雪が多そうなものですが。
それによると、1日夜、累積で65センチ程度。
よくぞこの程度で済んでくれました。
状態によっては一日早く帰ることも覚悟していただけに、安心して楽しい元日を過ごすことが出来ました。

予報ではしばらく雪が続く様。
明日は早く帰って雪かき頑張らねば。
止めた水道の復旧や冷えきった家をとにかく暖めたり、明るいうちにやりたいことはいっぱいあります。
明後日からはちょいとやり残した仕事にもかからなくてはならないし、年末もそうだったけど、また、慌ただしい日々が早くもやってきそうです。

さぁ、今年も頑張ろ。


(愛知県半田市の津嶋神社)