October 28, 2009

氏神様のお祭り

今年も氏神様のお祭りです。
といっても、これを詣でる各家の家長が集まって一杯いただくのが主な行事。
夕方から、近くの料亭??で鍋を囲んで7人で、お酒もたんといただきました。


(夕方 産土様から)


October 26, 2009

緊張しました

早朝10℃。温かい。雨が降っています。
先週、いろいろな事が有り過ぎました。

二棟続きの土蔵のうち、手付かずの農具保管庫と化していた奥の土蔵の収蔵品?の整理から始った先週、旅一家の再度訪問。「おでやれ鬼無里ブナの森・奥裾花地域山岳振興フォーラム」の余興としての神楽囃子の披露に向けての練習と本番。新たなデザインの依頼など。。。
昨日は、PTAの活動の後、「信州麻プロジェクト協議会」の活動のひとつ、「大いなる信州麻展」の撤収。
くたくたです。
ブログを書く間も無く、その間にも山々の色づきが日々深まってきます。

今や色鮮やかな霊峰?虫倉山の麓にあるソノマノの集落は、鬼無里でも最も高いところに有る虫倉神社の祭礼を行います。この時奉納される獅子の舞いと神楽囃子を行うのが「鳴り役」と称する若者?たち。当然若い?(まさ)もやるじゃないかと言うことで練習に誘われておりました。
通年春の祭典にあわせ2月ごろから練習に入りますが、今年は、我が上平班が、先に書いた「おでやれ・・・ぶな・・・山岳・・・」のシンポジウムの会場で御披露するという名誉に授かり、夏から練習に入っておりました。その成果がいよいよ24日(土)に発表されたのです。
当然、それに通じた技能の要求される事ゆえ、笛や太鼓の右も左もわからぬ(まさ)は見習いということで、今後のために多くの練習に参加しては聞き耳を立て、目と耳を肥やすことに専念してきました。が、本番直前、いよいよ最終仕上の、後1日練習日を残す時になって、おめぇ獅子のホロ持ちやってくれねぇかとのお声。

えぇっ???

とにかく人前で演ずることを大の苦手とする(まさ)にとって獅子を行う事は全くの想定外。
獅子は2人で演じますが、前で獅子の面を操るものの技量に比べて後でホロを持って演ずるものの動きはそれまで全く見えていませんでしたが、それほど難しいものではないだろうと思いイザやってみると・・・難しい!
まず、ほとんのど間両手をあげてホロを持ち立っていますが、それ以外にもホロを畳んだり広げたり、ヌサなどを渡したり受け取ったり、そのタイミングと手際よさが悪いとすべての進行を狂わせてしまい・・・結構責任重大です。
うまく行きません。練習最終日も・・・うまく出来ませんでした。が、だいぶコツ?が掴めたような。そして当日。本番前のリハーサル。やっぱり思うようにうまく出来ず・・・大丈夫か?!
獅子や囃子がないと練習が出来ず、自主練もままならない状態での本番。どうなる。

結果として、想定外の会場レイアウトと言うアクシデントにもめげず出来ました!!!たぶん。
といっても、完璧なものでは有りません。ただ、自分で出来得る最高の出来ではなかったでしょうか。気が付くだけでささいな?ミスはいくつか有りましたが。
とにかく獅子が大きく見えるように、元気に演ずることを心がけました。
大きな拍手に、鳴り方一同成功の確信を得て、みな意気揚々とその後の打ち上げに臨んだのでした。
普段は祭りといえど、ほとんど地域の方々しかいない中での神楽囃子。二百人を越える見知らぬ観客とホールでの演奏。歴史的希有な出来事に参加出来たことに感謝。そして、この大抜擢を承認してくれた鳴り役や地域の皆さまありがとうございました。


(裏の紅葉 見頃です)


October 25, 2009

鬼無里のサンキョさん

今から三百余年前、そうした修験者の「木食山居」は事有ってこの修行に励み、度々里に下っては世話になった家々に仏像を彫っては残して行ったのだとか。よって、かつては鬼無里に300体ほどはあった「山居仏」の内、現存が確認されるのは80体ほどだそうです。
そのうちの50体を一同に集め、「鬼無里ふるさと資料館」で展示したのが「鬼無里木食山居仏特別展」。これを見てきました。



多くは20cm程度の小振りな仏像で、初期のころのそれは、非常に粗削りなのですが、何とも親しみの湧く風合いの仏像で独特なものです。
またこれを、世話になった家の囲炉裏端で、薪を鉈で彫って作ったところから、斜めに傾いていたり、木の性格をそのまま反映しているところなど好感が持てました。

サンキョさん(鬼無里の人達は親しみを込めてそう呼びます)は虫倉神社の本宮のある元穴(今の虫倉神社/里宮からさらに2時間登る ただし今は道が崩れ簡単には行けないらしい)にも居ることもあったらしく非常にソノマノのある上平地区とも縁が深かったと思います。しかし、上平地区に山居仏はそう多く残っていません。
山に暮らすといっても家を建てたわけでないのです。
単衣行(四季を通じ単衣しか着ない)も併せて修業していたといいますから、雪深い冬はもう少し小川村よりに降りたところのこれも元穴(こちらの方が穴が深いのだそう)ですごしたのだろうということです。

同じく小川村に「高山寺」という立派なお寺があります。
このお寺にはそれはそれは立派な「三重塔」があります。
思い起こせば、初めて鬼無里を訪れた際、ここを通ってこの三重塔を突然見て、こんな山奥にこんな立派な・・・。と感嘆した覚えがあります。
この三重塔もサンキョさんが建てた(再建)したのだそうな。
やっぱり立派なお方です。
この高山寺で数年前千体もの山居仏が発見されたと聞きました。
残念ながらそのすべてを間近には見られないそうです。
サンキョさんは生涯を通じ万体の仏像を彫ったとされています。


(これは初夏ですが)


このところめっきり秋も終盤。気温でいえばすでに東京の冬です。
そうした中、こたつこそ十月上旬に出しましたが、ストーブは今だ来客の時一度しか使っていません。また、五穀は好んで食べますが、山菜、自生きのこ、栗、芋の蔓や間引き菜まで何でも食べます(あたりまえか)。下の子(年長)などは今日も単衣(それも半そで半ズボン)です。
思えば、ちょっとしたプチ(あまりにも)修業中のソノマノの生活です。
早く隙間もふさがなくちゃね。

サンキョさんのプロフィール [more...]

October 12, 2009

戸隠神社参拝

いままで、戸隠三社のうち「奥社」しか行ったことがありませんでした。それで、それ以外の「中社」「宝光社」ヘ行ってきました。
まずは「中社」。


(立派なお社
このときはお宮参りの御祈祷中でした)


観光客も多く結構賑やかです。
次に「宝光社」。

 
(三社の中では一番麓にありますが、一番質素?な佇まい?)


(狛犬 なんだかタダ物ではなさそう)


(中社にも似たお社 でも何か違います)


雰囲気が違います。三社の中では一番参拝客は少ないようです。
厳かな中にも何かしらユーモア?もあって。


(彫り物が凄い! 龍や鳳凰、麒麟?、象、亀など怪物?縁起物勢ぞろい)


ソノマノっ子の七五三は是非ここで。鬼無里で出来れば一番いいのだけど・・・神主が・・・。

October 08, 2009

台風騒動

この地に移住し始めての台風。台風18号。
いま、台風は長野南部から山梨辺りだと思いますが、鬼無里も暴風圏にはいっているはずが、全くといってもいいほど風はありません。
ただ、雨は昨晩から降り続き、多い時で1時間に10ミリ程度。午前9時で累計72ミリの雨が降っています。
まぁ、今のところ幸いなことに、拍子抜け、といったところ。
山間地での台風が経験がないだけに気をもんだところではありましたが、風の吹かない鬼無里ではほんとうにこんなもんなんですね。
じつは、脱穀の強行もこれがあってこそだったのですが、それ以外にも雨戸の製作(たいしたものではありません)古い雨戸の補強や、吹き飛びそうなものの固定・補強、排水路の整備などに精を出してきました。
今、外で小鳥が鳴いています。今長野地域では大雨,洪水,暴風警報がでています。お日様こそでていませんが、台風などどこ吹く風。

昨日何人かに台風について話をしました。非常に心配している人もいましたが、ほとんどの人がさほどのことと思っていない様子。
過去には、被害も出てはいるそうで、土蔵の屋根が吹き飛んだというようなこともあったそうです。この地域の土蔵は実はのっかっているだけでなんの固定もされていません。最初見た時は仮設?と思ったほどでした。なぜこの様な構造になったのかはよく分かりませんが、昔からこれで済んでいたのです。土蔵の屋根が飛ぶといってのほんの僅かなこと。

(まさ)と同年代の地元出身の消防団員との話で、この地では昔から風についての対策はあまいというより皆無だとのこと。その本人自体、2月の関東のからっ風に、すっごい風だと驚いたことがあると言っておりました。
雨戸の無いガラス戸(古い木製)なんて当たり前。これでいいのかと移住当時心配していました。が、なんとなくいいような気がしてきました。
鬼無里で風が吹かない伝説(勝手に思っている)はやはりその通りだった(?)。


(今回の台風18号の軌跡 10時現在)


(心配された類似コースをたどった
1990年の台風19号の軌跡
多くの被害を出した 結構似てる
この時の鬼無里での被害は不明)


(過去50年に鬼無里近辺を通過した台風
この中には先の台風19号も含まれています)


追記:夕方
その後、台風が過ぎ去った後?急に風が吹き出しました。
それほど強風ではないのですが、ここではかなりの風です。
子供達は「落ち葉の雨が降ってきた」と大喜びでカッパを着て外で遊んでいました。
これは地形が関係しているのでしょうか、台風が向かってくる時は南風が吹きますが、ソノマノのすぐ南側は虫倉山がそびえています。その後東寄りに風向きが変わっても荒倉山があります。よって風がほとんど吹かなかったのではないでしょうか。
北側、西側にはわりと開けていますので、その風向きになって初めて吹き出したと思います。
そういえば、冬の吹雪の時などは結構風が吹きますからね。

信州を台風は横切りました。ところが、リンゴの落下の被害はありましたが、それ以外は然程ではなかったらしいです。
テレビの解説によりますと、北アルプスにはばまれ、進路が予想より南側に変わったことと、高い山々に囲まれた地形が上昇気流を拡散し集中豪雨や強風を抑えたのではとのことでした。
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