March 08, 2010

お椀が 直った!


昨日から久しぶりの雪模様。
ただし気温は0度を少し下回る程度であまり寒くはありません。


(春から一変雪景色)


このところ知りあった方の中に、日本ですでに両手両足の指程しかいないという漆かき職人がいます。
彼は、自分でかいた漆を使って塗ることはもちろん木地を彫ることもします。非常に器用で緻密な仕事をされていて、篆刻(てんこく)もこなすというスーパー職人。鬼無里にとって、信州にとって、日本にとって貴重な方です。

じつは、普段使っていたお椀で、ちょっとした事故(?)のため漆をはがしてしまったものがありました。そんなことをお話したら快く修理をしてくれるといっていただきまして、早速お椀を持って伺い、そして念願の修理がとうとう終わったのです。
出来は・・・非常に美しい!完全に生まれ変わりました。感謝!
壊れたから捨てて新しいのを買うのではなく、昔ながらの手作りの品々の多くは、修理してまた使うことが出来るのです。
普段使っていたものが新しく生まれ変わる。今までに増して愛着が沸きます。


(2個揃い 手前が修理してもらったもの
国産の漆は最初艶のないのが普通だそうです)


修理するより買うほうが安いこのご時世。これからはもっともっと修理するということが大切になってくる、そんな世の中になってくるといい。
でもそのためにはあまり大量生産のラインにのらないない本物を高い値段で買う。何と言ってもそれが大事。そうすれば愛着も沸くし、長く使おうという気も起こるというものです。
とにかく、鬼無里の漆でよみがえったお椀。大切に使います。
このような方が鬼無里にいてくれて本当によかった。
今度木工ができるようになったらコラボしよう。

Posted by sonomano at 10:11:15 | from category: | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

自然大好き:

そちらの生活は冬が長いですが楽しいのでよかったですね。美味しい空気静かな時間・・・。大切にお過ごしください。
(March 10, 2010 08:11:14)

sonomano:

こちらは雪の時期は確かに長いのですが、気持ちはもう春です。こんな大雪降ろうとも。川の水量は増え小鳥達もあわただしく飛び交うことが多くなりました。
(March 10, 2010 12:03:20)
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