December 01, 2010

『ミツバチの羽音と地球の回転』

という映画をご存じでしょうか。
昨晩、夜なべをしてこの映画を見ました。
この10年ほどほとんど映画を見る機会がなかったのだけど、今年は早(?)2本目となりました。(少ないー!?)

( 画像クリックで拡大
ここをクリックで裏面見られます/PDF)


ご存知無い方に、この映画の内容ですが・・・


舞台は山口県の瀬戸内海の入口に浮かぶ「祝島」という人口500人が住む小さな島。
この島は、瀬戸内海と島の豊かな自然と共存しながら、いわゆる第一次産業(漁業だけでなく農業も盛ん)を主体に現在までやってきたところ。
日本の多くの田舎同様ここも過疎に直面しています。過去、島の最大の人口は5000人と今の10倍だったそうです。
この島の「今」の産業の存続を揺るがしかねない出来事が約30年前に現れました。
3キロ離れた向かいの湾に中国電力の「上関原発」の建設が計画されたのです。
以後、島の多くの人々は今の生活の持続を望み原発建設に反対してきました。
原発は計画当初は電力不足を補う目的でしたが、今はCO2対策を謳っています。
動き出した巨大プロジェクトは目的を変えてでも止まらない事例の一つです。
島民達のミツバチの羽音のような小さな活動が、ひょっとして地球の回転にまでも影響をおよぼすのではないか。そんな島民の生活をドキュメンタリーで描いています。

この映画は単に原発の反対運動を描いているだけではありません。
島の豊かな自然環境を守ることの意義から、原発という安易な(あるいは困難な?)方法でのエネルギー対策しか講じえない国の無策ぶりを、スウェーデンの環境先進地域におけるエネルギー自給のありさまとを対極的に描き、見る人に、エネルギーの今後(持続可能なエネルギー対策)というものを考えるきっかけを与えてくれます。
豊かな自然とエネルギー対策という意味において島と山村の違いはあれど、鬼無里の今と(まめってぇ鬼無里の活動も含め)共通点も多くあらゆる視点で引き込まれてしまいました。

この映画『ミツバチと地球の回転』は、今年の夏に公開され、その後全国を自主上映されています。
長野県では12月18日に上田、1月15日に松本と続き、2月11日(金・祝)に長野市(東部文化ホール)で上映が決まっています。
長野市では、上映だけでなくこの映画の監督(鎌仲ひとみ)との対談なども用意され、対談のメンバーとして「まめってぇ鬼無里」にオファーも来ています。
長野市での上映を企画する※『わ!ながの』に(まさ)も参加し、お手伝いをしています。

※『わ!ながの』は、北信地域で‘持続可能’なライフスタイルを目指すネットワークです(この秋設立)


「ミツバチの羽音と地球の回転」公式HP


「祝島島民の会」ブログ

「わ!ながの」ブログ
Posted by sonomano at 08:53:00 | from category: | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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