June 26, 2012
最期のお手本
多くを語らず、
多くを笑わず、
多くに怒らない人だった。
そんな父の背中を見ながら、自分も父になっていた。いつの間にか。
10年前に癌が見つかり、
現代の一般的な医療を厭い、
己の信じるままの治療に専念して来た。
そんな姿勢や考えからも多くを教わった。
それが無ければ田舎で暮らすという現実が、
現実となっていなかったかもしれない。
そんな父を看取った。
最後の最後までお手本を見せてもらった。
一切の延命を拒否しつつ、
無理なく、
苦しむことなく、
安らかに眠るための
人としての
見事なお手本だった。
(まさ)
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