June 09, 2013

なんと遺伝子組み換え小麦が

アメリカ・オレゴン州で自生していた!?
世界中で認められていない小麦が世界中に輸出されていた可能性も?

“封印”遺伝子組み換え小麦、米で自生

5月29日に発表され、6月6日にはもう風評被害の訴訟。早い!
さすが訴訟大国。

小麦にも遺伝子組換え!?(2004年の記事)

遺伝子組み換え小麦が認められなかった経緯って・・・
結局世界中の誰もが、遺伝子組み換え作物食べたくないんじゃん!
ならば、大豆はどうなの??
おそらく日本人は食べているのだけど!(食べるのは日本人だけ??)
(ソノマノの小麦はすべて国内産 念のため)


(ライ麦の花咲く)


今週、大豆の種蒔きの予定。
しっかり作らなくちゃ。

【記事引用】→


“封印”遺伝子組み換え小麦、米で自生

産経新聞 6月8日(土)7時55分配信

 ■日韓EU輸入停止/業者への提訴続出

 【ワシントン=柿内公輔】認可されていない遺伝子組み換え(GM)小麦が米オレゴン州で見つかった問題の影響が拡大している。日本や韓国が米国産小麦の一部輸入停止に踏み切り、GM小麦を開発した業者への提訴も続出した。政府や議会にも混乱が広がり、最大の小麦輸出国である米国で、問題の長期化が懸念され始めた。

 米農務省は5月29日、「オレゴン州の畑で、除草剤に耐性を持つGM小麦が自生しているのを農家が見つけた」と発表した。

 この小麦はかつて、米農業バイオ大手モンサントが試験栽培していた品種だった。モンサントは1998年から試験栽培を行ったが、健康への影響を懸念する消費者団体や輸出業者の反発で認可の見通しが立たず、2005年に開発を中止した。

 GM小麦は現在、世界中のどこでも認可されておらず、一般には種子の入手すら困難なはずだった。

 それだけに、世界に与えた衝撃は大きい。外国産小麦需要の6割を米国産に頼り、政府が一元的に輸入している日本は、オレゴン州で生産された小麦について当面、政府入札から外すことを決めた。韓国や欧州連合(EU)も輸入停止に踏み切った。

 カンザス州の小麦農家、アーネスト・バーンズさんは4日、「海外で輸入制限の動きが広がり、小麦相場も下落して損害を受けた」として、モンサントを相手取り、連邦地裁に提訴。6日には別の農家も訴え、集団訴訟の動きが出てきた。

 GM小麦発見に伴う訴訟は初めてだが、小麦が市場に流通した形跡はなく、モンサント側は「法的責任はない」と争う構えだ。オレゴン州が地元のワイデン上院議員(民主)はビルサック農務長官に対し、「風評被害を防ぐべきだ」と書簡で要請。業界団体の全米小麦生産者協会も、各国に過剰反応しないよう呼びかけている。ビルサック長官は各国に情報提供し、「徹底した調査を続けている」とするが、8年前に封印されたはずのGM小麦がなぜ現れたのか不明だ。



【2004年の記事】■■■■■■■■■■■■■■■■■■


遺伝子組換え小麦は食べたくない!
 報告:GM小麦問題
 カナダ・アメリカ現地で、団体署名提出行動
日本有機農業研究会 『土と健康』04年7月号 大地を守る会 前川 隆文
小麦にも遺伝子組換え!?

 現在、カナダとアメリカの両政府に対して、モンサント社が除草剤(ラウンドアップ)耐性遺伝子組み換え(GM)小麦を申請している。大豆、菜種、トウモロコシ、綿といったこれまでのGM作物は、そのほとんどが飼料用、もしくは食用でないものであった。一部食用として使われているものも油の原料であり、日本の規制では表示対象外だった。GM小麦に関しては、一般の日本人にとって最初のGM食品となる。
 食用としての危険性だけでなく、GM作物は交雑による環境汚染の問題が非常に大きい。シュマイザー事件でも明確なように、モンサント社は逆にこの交雑を、遺伝子特許と称して、種子支配戦略の武器として使うという信じられないような暴挙に出ている。
 このGM小麦に関して、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」が中心となって、反対を表明する団体署名を集めた。四〇〇を越す団体、構成人員では一〇〇万人を越す署名が集まり、これを持って、カナダ・アメリカに対して、「認可しないこと」と「仮に認可されても作付けしないこと」という要請を持って、天笠啓祐さんを団長に総勢六名が交渉におもむいた。
カナダ農業・農産食糧省と交渉、産地では記者会見

 三月二一日、カナダで最大の小麦生産地であるマニトヴァ州の中心地、ウィニペグで記者会見を行なった。一〇社ほどの新聞・雑誌各紙とテレビ局五社ほどが参加し、翌日には二〇社を越す新聞などに我々のことが掲載された。
カナダでの遺伝子組み換え小麦の認可についての現状とカナダ政府の立場

 次に三月二三日、オタワでカナダ農業・農産食糧省との交渉に望んだ。交渉相手は局長クラスの四名と研究者一名であった。カナダでは現在、ヘルスカナダで食品としての審査が、カナダ食品検査局で飼料と環境に対する問題の審査が進行している。さまざまな問題点で承認はかなり遅れそうであり、早くとも二〇〇六年になるようであった。今回の交渉の中で、「承認のプロセスについて我々は決定権がない。しかしこれまでにも承認はされたが商業栽培されなかったGM作物はあった」ということを彼らは発言した。彼らとしても社会的合意がない現状では、積極的にGM小麦の栽培をカナダで進めたいわけではないようだ。また、現在政府として生産者や流通の協会関係者を集めて話し合いを始めたようだ。それらの話し合いの結果いかんによっては、GM小麦に対しては拒否を示すということなどもあり得る。そのような判断は科学的に正しいとか正しくないという問題を越えて、消費者が受け入れるかどうかを重要視して議論されているということだ。

 GM小麦の申請者であるモンサント社は最初、アメリカ、カナダ、日本の三カ国の承認を得たのち、商業栽培を始める予定だと言っていた。しかし現在は、アメリカでの承認、商業栽培を先行させることに予定変更した。モンサント社も経営状態などの問題からか、かなりあせっているようだ。
モンサント社、開発の一時凍結を決定

 今回の訪問は、カナダ・アメリカに対して、絶好のタイミングを捉えていた。現地でもカナダ小麦局などは明確に反対を表明していたし、アメリカの生産者団体、消費者団体でも反対運動が起こっていた。また、日本側の小麦の輸入を取り仕切っている小麦協会も反対の意見書を提出していた。そこに日本の消費者が明確な拒否の意思表示したのである。
 この記事を書いている最中に、朗報が入ってきた。五月一〇日、モンサント社が遺伝子GM小麦の開発一時凍結を発表したのだ。

 しかしながらモンサント社の表明文には、「ほかのGM小麦が市場に出るまでのあいだは開発を凍結する」という但し書きがついている。モンサント社は現在世界中で作付けされているGM作物のほとんどのシェアーを持っている。食用である小麦について、この逆風の中、あえて開発を継続して自社単独で世間を敵に回すのは得策でないという判断をしたのであろう。すなわちもう少し時間が経過すると、大企業が束になって申請してくる可能性がある。今後も気を緩めず、反対運動をやりつづけなければいけない。
Posted by sonomano at 20:19:04 | from category: | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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