December 28, 2008

とうとう

とうとう降りました。しっかりと。
一昨日夜から降り始めた雪は昨日30cmほどに。
今朝はこの冬一番の冷え込みでー6℃ほど。
水道が思わぬ所で凍っていてちょっと驚き。苦労します。
じつはこれは序の口。来月末から2月はー10℃以下に下がることも。


(26日朝の吹雪の中)


今日は日が出ることもあり雪はひと休み。と言ってもほとんど融けることはなくおそらく根雪となるのでしょう。
今日の天気図の見事なこと。2月にこれが来たらもう一ケタ下がるの間違いなし。


(年輪のような美しさ)


年末もあれよあれよと過ぎ去りいよいよ大詰め。
ソノマノは明日から冬休み。大掃除もほとんど出来ずじまいですが。
この地から帰郷というのも変な感じですが、いない間のことがちょっと心配。雪と気温がひどくなければ良いのですが。

しばらく更新は難しいと思いますが(環境的に)可能なかぎりしてみます。
もし出来なければ、
見ていただいたみなさん良いお年を。
来年も牛歩の勢いで(?)頑張ります。



December 25, 2008

いよいよ、いよいよ

早朝-1℃。きれいな星空。

年の瀬もいよいよおしせまってきました。
ソノマノではお正月をむかえる準備というよりは、「本格的に雪が降る前に」という意識の方が強く、あれやこれやと忙しい毎日です。
と、気がつけばもうクリスマス。
この地にいるとどうしてもクリスマスというよりはお正月の意識の方が強く、クリスマスの実感(?)は乏しいものです。木はたくさんあれどクリスマスツリーやイルミネーションは皆無。
と思い気や、どの地にも好きな方はいらっしゃるもので・・・家中、いや敷地中イルミネーションで飾ってあります。暗やみに浮かび上がるその輝きはまさに桃源郷(!?)。お見事。ちなみに電力は発電機を回して賄っている様です。


(都会とは違うインパクトがあります)


そんな中、昨日は来年田んぼをお借りする方へ、年末のご挨拶に、これまた何かとお世話になっている(さ)さんと行って参りました。こういうご挨拶も年末ならでは。いよいよ今年も後が無くなってきたなあと感慨もひとしお。

戻ってくると待ちかまえていたのが水道問題。またしても図面の不備や変更事項を知らされこの忙しいときに、図面の修正やら1月中に間に合わないかもと告げられ・・・。おぉぉぉぉぅ ジーーザース!

予報では今日の夜から雪。2,3日降ってまた年末も雪。
この田舎に住んでお正月は帰省です。普通お正月はこのような田舎に帰省してくるものですが。事実お正月は人口がぐっと増えるそうです。

今週月曜日、(とこ)が小学校で「先生」として教壇に立つという出来事が。
以前から話はありましたが、小学校の授業の一貫として小麦作りから食すまでというものがあり、昨年より準備してきた(学校の畑で作りました)小麦をいよいよ食べるにあたって、「パン」にしようということになり、パン作りの指導に呼ばれたというもの。
少人数教育ならではの、1年がかりの壮大なカリキュラムです。 
この辺りの詳しい内容はいずれ(とこ)からアップしてもらいます。

さ、図面の修正と年賀状の準備準備。

December 22, 2008

マイ小麦でピタパン作り。

鬼無里小学校にて。2年生の授業。

1年生の秋に蒔いた小麦。一人ひと畝担当し、
暑い夏には草取りに励み、雨を気にしながらの収穫、
昔ながらの足踏み脱穀機と最新ハーベスターでの脱穀、
近くの製粉所へ持ち込み工場見学とすべてを体験した2年生。

7kgの地粉ができました。品種はシラネ。
去年の2年生から引き継いだ麦です。

「さあて、なに作る?」の声に、「うどん!パン!おやき!全部!」の声。
「みんなが大事に育ててきた小麦だから、小麦の味がよくわかるモノがいいな!」という先生の提案で、まずはパンを作ることになりました。

そこで、子供達と全部の工程を一緒に参加させてもらったお礼に、
みんなのパン作りをお手伝いさせてもらうことになりました。

パンといえば、ふっくらふわふわの・・・をイメージする子供達。
先生に世界のパンのお話を読んでもらい、
色んなパンがあることを知りました。

今回はマイ小麦の味を、鬼無里の地粉の味を、感じて欲しいというのが目的。

ならば、パンの起源でもある
春の音楽会で歌った♪パンのマーチにも出てきた、

エジプトの母さん達がやきあげた〜♪

『ピタパン』で粉の味をダイレクトに
味わおうということになりました。

地粉・水・塩・少しの酵母でできるシンプルパンです。


【1時間目】
スタート!
まずは「パンは何でできてるの?」というところから。

小麦粉・水・塩・こうぼ!!!

じゃあ、「酵母ってなに?」

空気中に存在する微生物。

見えない酵母の説明をするのは大変です。

そこで、夏に仕込んであったブルーベリーの酵母(液種)を前日から元気にさせ、
子供達の目の前でオープン!!!

プシュッ!ぼとぼとぼと。あわわわわわあ〜と

咄嗟にフタをきゅっと閉め、今度はゆっくり開きガスが上る様子と
しゅわわわわわ〜という音を聞いてもらいました。

目に見えない酵母菌は、糖分を食べてガスを出すことで増えていき、強くなり、
このしゅわわわわわ〜
というガスを小麦のグルテン(ガムのような性質)が包み込んで
パンを膨らませるんだよ。
だから、この酵母が入っている

「パンは生き物なのでしたー。」

とまとめると、「きもちわる〜い」と素直な表現のこどもたち。笑

ちょっと慌てましたが、パンが出来る仕組みをうっすらとでも、
理解してくれたようなので実習にかかります。


【2時間目】
ピタパンのフィリングは、これまた自分達の畑でとれた小豆であんこを作りました。
休み時間には豆の選別をし、コトコト煮ている間にパン作り。

二人でひとつのボウル。地粉(ふすまをプラス)・塩・水・酵母を計っていれたら
お楽しみの、こねこねこね&コネコネコネ。
はじめ、手にまとわりついていた粉もしばらく捏ねるとひと塊に。

表面がツルンとしてきて、両手で引っ張ったときに向こうが透けて見えるくらいになったら終了。

生き物であるパン生地はみんなと同じ、寒すぎるのも暑すぎるのも苦手。
発酵し易い温度26℃を目安にボウルが入る大きさのフタのできる容器に
お湯の入った湯呑みと電気あんかをいれ、発酵開始。


【3時間目】
発酵中は、図工の授業。


【4時間目】
給食を挟んで、いよいよ焼きます!

発酵の終わった生地はなめらかで弾力があります。
変わった質感を手で確かめながら、分割、丸め、のし棒で丸く伸ばし、
何も敷かないフライパンにのせて焼き始めます。
表面がうっすら透明がかってきたら、ひっくり返します。
次に直火にうつすのですが、危ないので焼き網にのせてやや強火で焼くと・・・・・

オー・・・・・・・・!!!ぷくーっと膨らんできた!!!!
子供達の目もまん丸に。

「生きてるみた〜い!」

今回のクライマックスです。

途中、そんなにしたら、、、と思う場面でも、いい意味で
目が行き届かないので気になりません。
多少いじりすぎても大丈夫!自分達のやりたいように
作業でき、ノンストレスで子供達もいい表情。

うまく膨らんだのも、膨らまないのもありましたが、お家に持って帰って
あんこを詰めたり、のせたりして家族みんなで美味しくいただきました。

そして肝心の粉の味は・・・・・あまいっ。
家の粉ともまた違う味がしました。

こうして、マイ小麦でのピタパン作り、無事大成功に終わりました。


世界にパン職人は数居れど、自ら作った小麦でパンを焼いている人は少ないと思います。
とてもリッチな体験です。
小麦作りから、約一年。
これだけの時間をかけて学習できるのも、田舎の学校ならではの
良さだなと改めて思いました。
先生としては、かなり思い切らないと出来ないそうですが、、、
続けて欲しい体験ですね。

あっ、すべて終わってから・・・気づきました。

先生にもだれか味見させてあげた???




折り返し

早朝7℃。雨。

昨日は冬至。待ちに待った太陽の折返し。
鬼無里の中でもソノマノのある裾花川の南側は、山の北斜面に位置することが多く、日当たり的な条件はあまり良くないところがある(何と言ってもこの地区はかつて「日影村」だったのですから)。ソノマノもそのような地区にありその中でもあまり良いほうではない。(その分夏は涼しいのだけど)
特に、日の低い冬場は日照時間が少ないのが残念なところ。各家の北側には防風などの目的で木が植えられていることが多く、ソノマノのすぐ南(山側)のお宅にもそれがあり、山とそれらによって日中の多くの時間日が遮られる。このごろは、昼前から2時くらいの2,3時間しか日が当たらずとても寂しい思いをしていました。それもいままでは、「明日はもっと日が短くなる」という思いが心の根底にあり、いたたまれないような思いもありました。(反面、日が当たったときその有り難みはひとしおですが)
が、今日から違います。昨日を境に昨日より今日、今日より明日、日が長くなっていきます。何がか気持ちの上で大げさに言えば春がきたような気がします。
その冬至の当日が気温13℃。とくれば体も春を感じました。朝こそかろうじて氷点下でしたが、この気候、嬉しいような悲しいような。ま、とにかく外仕事するには助かります。とはいえ、薪割りするのにこの時期でシャツ1枚でなければ汗をかくというのもどうかと思いますが・・・。
そんな良い(?)天気に昨日は一日図面描き。またしても水道絡みで、提出書類に不備があり、もう一度図面類を描き直す必要がでてきて、簡単な測量から水道の図面を描いてました。
水道図面など描いたことはなく記号すら知らないのですが、とにかく少しでも早く着工するために水道工事の親方の言う通りに何とか描き上げました。こんな暖かい日にこの仕事、ちょっともったいなかったなぁ。

冬至といえばカボチャにユズ湯。ソノマノでもしっかりいただきました。
このところ何かと忙しく気がつけばもう年末。ずいぶん先に思っていた冬至も過ぎ、寒さもこれから本番をむかえますが、昨日から気持ちが違いますから。さて、今年の雪はどうなるのかな。

December 17, 2008

男のロマン?

早朝−2℃。昨日は良く晴れていましたが、昼近くまで氷点下の何だか寒い日でした。

とうとう男子便器が取り付けられました。
場所は今まで大便器のあった場所。穴を埋めた上に薄くコンクリ張って(パン小屋の土間同様、五色玉仕様)のせました。
もともと1段高くなっていたところに設置したので見晴らしがいいだろうと思いきや、立つと窓が低くちょっと想定外。崖の古びた石垣が良く見えます。やや残念。もっとも、崖の上はお墓なのでそれもどうかと・・・。
男子トイレ。が、ある個人宅はあまり多くないのではないでしょうか。市街地では特にそうだと思います。
大便器が(特に洋式が)小と兼用できるので場所がもったいない。そうだと思います。そこはそれ、あまりあるわけではありませんが、多少なりとも余裕があります。トイレ部分(大)を増築しているので、狭くなった個所があるわけでもありません。
でも、それよりも何よりもこだわったわけは、土足でできる。でした。土間から入るので靴を履いたままです。
ここ数ヶ月、土にまみれて外で仕事をしていたりすると良く思いました。いちいち用便の度に靴を脱ぐのはちょっと面倒、小便器があってよかった〜。と。
それに、小ごときの為にいちいち便器を開けてなんて大げさすぎ。出来れば扉もいらない。
やっぱり、汚れた長靴のままパッパッパッパと終えてしましたいのです。
出来ればその一時見晴らしでもよければ最高です。
ん〜、男のロマン、贅沢、喜び・・・男にしか分からないのでしょうね〜。(まさ)


(Goooood! 念のため写真は使用前)