August 15, 2010

轟く花火


今晩は鬼無里の花火大会。
とはいえ、人口2000人に満たない地域での花火大会です。
盛大と言えるものでは決してありません。
が、しかし、こんな環境での花火です。
成りは小さくともその分近くでゆったりと鑑賞出来ます。
そして、特筆すべきは音。
山間の谷間での花火なので、その音が山々に轟き独特の反響をします。それも間近で聞けばその迫力たるや!
たつたの28プログラムですが、その1発1発を十分噛みしめれば結構お腹いっぱいになります。

(まさ)はこの時、向いの山のてっぺんの鉄塔のたもとにおりました。
花火の警戒で(消防団の)万が一の火事に備えてのことです。
ここでは木々が高く茂り過ぎて花火の全貌は見えませんでしたが、誰よりも近くで見られます。
なかなかの迫力でしたが、何といっても備えてのこと。
少しでも火花が落ちてくれば燃えていないことを確認しなければなりません。
最後のスターマインでは雨あられのように火花が降り注ぎチョイと肝を冷やしました。
結果、何事も無く任務終了。
家族と一緒に見られないのは淋しいですが、火花が身近に降り注ぐようなところでの花火鑑賞。これもまた一興です。


(任務中なのでこんな程度の写真しか・・・)


うちゅう体操場


鬼無里が世に誇れる建築の一つが姿を消そうとしている。
現鬼無里中学校第二体育館。
明治43年竣工の今年でちょうど100年の建物。
出来た当時は雨でも体操が出来ると言うことで「雨中(うちゅう)体操場」といったそうな。
最初聞いた時は耳を疑いました。(普通、うちゅう=宇宙ですから)


(外観は外壁に現代的な素材が貼られているため・・・)


特徴は屋根の構造ににあります。中から見ると梁にも棟にもトラス構造で補強がしてあります。この構造が豪雪も絶えて100年難なく建ち続けた秘訣でした。
無駄な装飾はいっさいなく、実用本位で、生まじめに作られた構造物は本当に美しい。



どこか重大な損傷や欠陥があるわけでもなく、ただ、古くて使い道が無い建物と思われていた?節があり、反対の声も届かず、耐震不敵校舎の新築候補地として解体されると言う事になったものです。今日はソノ「お別れの会」なるものが催されたのでした。



市の教育委員会も文化財課も自分たちの都合のよいようにしか考えていないような・・・。
悔しい限りで本当はこの会にも出たくなかったのだけど・・・。
来月には取り壊される段取りになっていますが、それを止める手段はもう無いのだろうか・・・。
ある宮大工はこの建物を見て、松本のあがたの森公園にある「旧松本高等学校本館」にも引けを取らないか、ある意味それよりも貴重との見解もあるのだけど。