August 15, 2010

うちゅう体操場


鬼無里が世に誇れる建築の一つが姿を消そうとしている。
現鬼無里中学校第二体育館。
明治43年竣工の今年でちょうど100年の建物。
出来た当時は雨でも体操が出来ると言うことで「雨中(うちゅう)体操場」といったそうな。
最初聞いた時は耳を疑いました。(普通、うちゅう=宇宙ですから)


(外観は外壁に現代的な素材が貼られているため・・・)


特徴は屋根の構造ににあります。中から見ると梁にも棟にもトラス構造で補強がしてあります。この構造が豪雪も絶えて100年難なく建ち続けた秘訣でした。
無駄な装飾はいっさいなく、実用本位で、生まじめに作られた構造物は本当に美しい。



どこか重大な損傷や欠陥があるわけでもなく、ただ、古くて使い道が無い建物と思われていた?節があり、反対の声も届かず、耐震不敵校舎の新築候補地として解体されると言う事になったものです。今日はソノ「お別れの会」なるものが催されたのでした。



市の教育委員会も文化財課も自分たちの都合のよいようにしか考えていないような・・・。
悔しい限りで本当はこの会にも出たくなかったのだけど・・・。
来月には取り壊される段取りになっていますが、それを止める手段はもう無いのだろうか・・・。
ある宮大工はこの建物を見て、松本のあがたの森公園にある「旧松本高等学校本館」にも引けを取らないか、ある意味それよりも貴重との見解もあるのだけど。



Posted by sonomano at 20:06:00 | from category: | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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