October 27, 2008

旧現中村家

早朝8℃。久々の一ケタ台。夜は小雨。

美麻の「信州麻サミット」会場の近くに「旧中村家住宅」と言う国の重要文化財があります。ついでに見学。
10年ほど前に大改修され、かつての姿に復元された、間口14軒の、由緒のある大農家のお屋敷です。
スッキリとし、風格のある茅葺き屋根の母屋の中は見事なまでにかつての姿をとりもどしており、その昔の生活が偲ばれます。
興味深いのは間取りなどがソノマノの舎と似ていること。全てに対してスケールダウンしていますが。
にじり口のような玄関をはいると大きな土間があり、その隣が馬屋になっています。囲炉裏のある居間があり、中座敷、奥座敷と続きます。
基本的な間取りは一緒です。もっともこの辺りの家の多くはこのような間取りが多かったのかも知れません。

中座敷には縁側のような入口があり、これを「式台」と言うそうです。
何でもかつて、お侍がこの家に寄ることなどがあった祭、位の高いお侍用の出入口としてあったそうです。んー、ここで、この造りに見覚えがあることに気がつきました。ソノマノの斜向かいにおおきなお屋敷があります(今は誰も住んでいません)。大きさこそこれよりやや小さな13軒ですが、その造りがよく似ているのです。土間があって、馬屋があって・・・・式台があって・・・・そっくりです。そうえいば、このお屋敷にもかつて松代のお殿様が泊まったことがあると聞いたことがあります。築年数も200年位と聞きました。
こんな近くに重要文化財にこそなってはいませんがそれに値するかもしれない建物があったとは。鬼無里の奥深さを再認識。そういえばこのお宅も中村家(このあたりには中村さんは多い)。ちなみに、鬼無里で一番大きなお屋敷は、西京という地区にあるお屋敷で間口15軒(!)のものだそうです。ここも当然お殿様が泊まったそうです。(最近誰ぞに売却されたとか)

ソノマノの舎に始めて訪れた際、案内してくれた不動産屋さんがここの中村家へ車を入れました。物件をここと勘違いし、予め聞いていた情報とのギャップにたじろいで不動産屋さんに確認したことが・・・。その後はじめて見たソノマノの舎の印象は「物置」(?)でした。そんなエピソードも。

「旧中村家」にいると、昔は、これでよく暮らしていけたものだと感心します。何ん〜といっても冬。
暖房といっても囲炉裏くらい。板の間にゴザ敷いて、隙間だらけの板戸と障子。炊事は土間で、便所・風呂は外。
昔の人はこれで大丈夫だったのだから、冬に向けた改装が間に合いそうもないソノマノの舎。いけます。
妙な自信がでてきました。



(旧中村家 縁側のようなところが式台)


(現中村家)


川崎市の「日本民家園」に、このような古い民家が沢山移築してあります。興味の有る向きはどうぞ。(ところどころで囲炉裏も楽しめます)

日本民家園


Posted by sonomano at 09:17:57 | from category: | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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